柔らかな硬さ
ひだかたけし

一点を眼差す おまえの瞳、
黒い三角が積み重なり空色になる

分離不可能な神界と感覚界の切断
青く輝く円 おまえの瞳孔、

夢見の意識から覚醒の意識へ
アーリマンとルシファーの真ん中で

色彩は形態の中で暴れ形態は色彩を鎮め
「聖書を読む老婆」の存在の輪郭ぽっと浮き上がる

  *

一点眼差すおまえの瞳、

何処にも属さず全てに属し

新しい街にて新しい仕事、始める








自由詩 柔らかな硬さ Copyright ひだかたけし 2023-02-01 19:28:28縦
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