エインスベルの反逆(四)
おぼろん

各国では、ドラゴンたちとの戦い。そして、ドラゴンを味方につけた、
魔導士ウィザムたちによる、国と国同士の戦いが始まっていた。
まず、アースランテはファシブルの領土に踏み込んでいた。
アースランテの旧領土における、ラゴスとクールラントの領土も、

アースランテとドラゴンたちの威勢によって、
かつての領土がアースランテの手に取り戻されようとしていた。
祭祀クーラスは歯噛みをしていた。
(あのドラゴンは我らの味方なのか、敵なのか?)

ドラゴンを味方につけるには、魔導士ウィザムたちの協力が欠かせなかった。
しかし、祭祀クーラスは魔導士ウィザムたちを毛嫌いしている。
自然との調和は大切だ。魔導士ウィザムなど、この世界から排されるべきだ。

祭祀クーラスは、自然と文化との融合ということを考えていたのである。
そして、今回のドラゴンの降臨は、願ってもないものと思っていた。
(我々は自然とともに生きるべきだ。魔導など、この世界には必要ない!)


自由詩 エインスベルの反逆(四) Copyright おぼろん 2023-02-01 03:43:04
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クールラントの詩