夜想12
ひだかたけし

この夜陰、

切迫する時間に
在るもの響くもの
打ち刻むビートに乗り

解き放たれ しずか、

待ち受けていた世界と
連弾され流れゆく旋律と

立ち上がり あざやか、

沈黙する意味をかかえ
深みへ、
あおく底渦巻く
私というタマリへ

おどりうきあがり はいっていく、

懐かしく異様に

入っていく、何度も なんどでも。







自由詩 夜想12 Copyright ひだかたけし 2023-01-20 19:14:55
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