時計
リリー


 それはもう二十年以上も昔の
 クリスマスの夜
 ある人がインテリア時計を
 贈ってくれました

 ある人と別れてから
 それだけの歳月が経ち、
 生かされてきて良かったと
 思える冬を迎えました

 だからしばし
 あの人が贈ってくれた
 壁掛け時計を眺めて
 あたたかい飲み物を味わってみてもいいでしょう

 時たまは踏切で下りてくる遮断機を
 見上げながら すり抜ける
 お寝坊さんの腕時計は
 午前七時三十二分

 私の部屋を飾る時計はそんな朝も
 刻んで行ってくれるのです

 


自由詩 時計 Copyright リリー 2023-01-14 21:35:42縦
notebook Home 戻る