檻人
soft_machine

 空がおわる

 その日きみと鳥になり
 おわった空をわたる

 海がおわる

 その日きみと貝になり
 おわった海をすう

 嘘がないことば
 或いは
 研ぎすまされた嘘か

 居ながらにして旅人

 頼るものがあって
 窓をひらくと見えた檻は
 私自身

 ふと立ちよった場所で
 朝がおわる
 夜がおわる

 どこまでも

 どこまでも





自由詩 檻人 Copyright soft_machine 2023-01-10 20:35:48
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