寂滅の唄
吉岡孝次

1.
沖に沈む雲が
死を選べ、と
囁く。
いにしえの 鳥のように。


2.
空の色を薄める日輪の
とどまりを
眠りに入る一瞬として、見ている。


自由詩 寂滅の唄 Copyright 吉岡孝次 2005-05-08 14:09:48
notebook Home 戻る  過去 未来