どこからか聴こえる、懐かしい声
秋葉竹



なにが上手なのか
わからなくて
困ってる

生きることって
勇気とか
あと
挫けそうなときに絞り出す
神さまにすがるような
頑張りも
あったりするよねぇ。

べつに私の笑いがね、
ガラスみたいでも
いい。

綺麗事の笑いだ、なんて、
なんて、透明なんだろう、ね?

悲しみなんて
ねじ伏せて
切なさなんて
切り裂いて
生きて、生きて、生きて、生きて、
生き抜くように
生きさせたまえと

祈った夜も
なんどもあった

なんどもなんども
なんどもなんども
なんどもなんども
なんども、あった

裏切りなんて
あたりまえ。

信じるバカに、
だけはなるまい。

想って、想って、想って、想って、

ただ真実がべつにあるとか、
そんな別れは、知らないし、
想った私が、ここにいるなら、
不器用でもいい、ホントを、射抜く、わ。

ホントに、ホントを、射抜くとき、
悲しみだけが雪崩れ落ち、
切なさに世は満たされて、
ただのホント、だけが、残る、わ。










自由詩 どこからか聴こえる、懐かしい声 Copyright 秋葉竹 2022-12-22 07:28:22
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