「経済の真実」
ジム・プリマス

昨日は三時頃に昼食を食べたので
夕方に洗い物をした時に
水に漬けておいた時間が短すぎて
炊飯器の内釜にこびりついた米を
かき取ることが出来なかった

それで米を炊くことは諦めて
八時に車で買い物に出かけた
八時ころに一番、近くのスーパーに行くと
売れ残った弁当が半額まで割引される
それを目当てに行く訳だが、残ってないこともある

幸いなことに弁当は何種類かは残っていたので
鳥の唐揚げ弁当とポークソテー弁当を選んで
レジで支払いを済ませると二百九十八円だった
それで夕食は弁当を八時すぎに唐揚げ弁当を食べ
十一時頃にポークソテー弁当を食べた、どちらも旨かった

朝、昨日からから水に漬けておいた
炊飯器の内釜にこびりついた米をかき取って
石鹸で洗い流した後、米を研いで、ご飯を炊いた
辛子をたっぷり入れて、よく練った納豆と梅干と
インスタントの味噌汁と炊きたてのご飯で、朝食とした

食後にまた近所の同じスーパーに行って
今度はコカ・コーラを二本、買ってきた
買い物をするなら食後がいい、腹が減っていると
総菜売り場のおかずや、おにぎりや菓子パンなどに
つい、手が出てしまい、余計な散財をしてしまう

現金が残り少ないので紙巻タバコを買うのは止めた
シケモクに火をつけてフィルターの根元まで吸う
貧乏な俺にはそれが分相応だ、シケモクが切れたら
電子タバコが残っている、味気ないけど無いよりましだ
これも結構、地獄だなと思いながら吸い殻を漁る

流石にジャズも飽きてきたので
今度は80年代の洋楽をYouTubeから
ハーマン・カードンの電気クラゲに流して聴いている
英語の歌詞なら案外、詩作の邪魔にならない
二十代の頃に聴いていた洋楽は耳に心地よい

当時、アメリカのドラマ「マイアミ・バイス」に
はまっていたのを懐かしく思い出した、良い時代だった
川崎に住んでいた頃で、飲み屋をハシゴして夜通し飲んで
金が残っている時は寿司、金が残ってない時は吉野家と
散々、散財していた、その頃は名の通った石油会社に勤めていた

二時になって腹が減ってきたので卵二個に
納豆のたれを二つ入れて即席のだし巻き卵を作った
あと梅干しをおかずにして昼飯にした、意外と美味しかった
食品の値上がりは結構、きつくて、特に食用油は値が倍になった
今のところ飢えることはないが、来年はどうなるか分からない

酷い時代になったなと、しみじみ想った
ただひとつ良い兆しといえるのは
映画「君たちは長いトンネルの中」の動画配信が
各動画配信会社で開始されたことだ
特に年配者に見てもらいたい、そして経済の真実を知ってほしい



自由詩 「経済の真実」 Copyright ジム・プリマス 2022-12-12 16:08:00
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