ハッピー・クリスマス
秋葉竹


  

心がとっても嬉しくて
笑いたくなる帰り道、

夕暮れ時の家々に
あたたかい灯(ひ)がともるころ、

体は少し寒いけど
すぐに我が家へ辿り着く。

悲しみなんて世界には
ひとっかけらもないんだと、

ちょっとちいさな嘘をつき
さみしさなんて、それなに?と

知らないふりで、空みあげ、
過去は静かに流し去る。

家族はきっと団欒で
僕を迎えてくれるでしょう。

とても綺麗な聖歌とか
部屋には流れているでしょう。

みんな、たのしく微笑んで
歌を歌ってくれるでしょう。

鈴の音(ね)が鳴り、小雪も舞って
聖夜は更けてゆくでしょう。

それがことさら幻の
景色じゃないのは知っている、

みんな、みんながしあわせに
なれる夜だよ、クリスマス・イブ。








自由詩 ハッピー・クリスマス Copyright 秋葉竹 2022-12-10 13:25:15
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