お月さま
秋葉竹




なにひとつ
困難な道なんて知らない

なにも要らないから
なんだってできる

こころはただひたすらに
君が好きなだけ

想いを告げる言の葉は
ほんのすこし恥ずかしくて

ちゃんと真っ正面から
君の瞳をみつめられない、ダメだね

夜になったら
すこしだけ勇気を出して

むかしの尖ってたカッコ良さを
ちょっとだけ想い出して

まずは
ちゃんとお月さまをみあげる

そして
その次にはきっと

きっと君の瞳をみるよ
そしてこころからのこの、想いを

でも、
小さな声でささやく、よ?

ほかにだれも要らない
墓になにを描かれてもいい

生まれ落ちて
生きつづけて

後悔や悔恨や苛立ちや悩みや
いろんな意味でマイナスはあるだろう

それはあるだろう
だれだって、生きてんだ

ま、生きてんだからそれはあるだろうよ
でも、云い放ってやる、よ?

自由がどんなに不自由かも
ちゃんと知ったうえで、ね

なにひとつ
困難な道なんて知らない

なにも要らないから
なんだってできる

そしてそんな風に
ただひたすらに君が好きっ












自由詩 お月さま Copyright 秋葉竹 2022-10-18 01:27:54
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