晩秋
アラガイs


夜風に紙垂がゆれる

 一文字だけの汗

斜影のない自転車を追いかける

       金星はいつも金星で

見上げれば笑う檸檬の月

御前三杯酢をと乾く舌から 季節は巡り

  踏む草を刈る 未明という秋祭り



自由詩 晩秋 Copyright アラガイs 2022-10-16 05:34:39
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