体内で放電する君の
不老産兄弟

体内で放電する君のその電流の一本一本を
僕は写真におさめて少しでも
両手に抱え込む努力をしたり してみたいのに
君がよわよわしくほとばしりを見せれば
僕はいつだってかるがるしく口にしてしまう
すると何か悪いことでもしてしまったみたいに
君はすぐに目を逸らしてイスの下に隠れてしまうから
僕は申し訳なく思いながらも掃除機か何かで
君を吸い出そうとしていたけれど
もうやめたそんな卑劣でばかばかしい行為は。

君が出てきたくないというのなら僕がそこに行くほうが
君に余計な負担をかけなくてすむし例え君が
それを望んでいなくても僕は黙っているなんて出来ないから
いつだってかるがるしく口にしてしまうけれどそれは
君がいつでもよわよわしくほとばしるのと同じで
体内で放電する君のその電流の一本一本を
僕は写真におさめて少しでも
両手に抱え込む努力をしたり してみたいのに


自由詩 体内で放電する君の Copyright 不老産兄弟 2005-05-06 07:09:43
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