この自由という名の檻
二宮和樹

毎日は過ぎていく
駆けずり回った日常は
更に青く光る
鈍い太陽も笑う中

行方知らずの犬たちは
追い打ちをかけるように
吠え立てるが
知らぬ存ぜぬの不毛な輩
若輩者を気取る技工士達は
科学的偏見を未だに信じ
さも、知っているかのように話すのだ

何が科学だ
ありゃ迷信だ
まよい事を熱心に努める男たちの
駄馬の夢だ

あからさまに恥を飲む
否定学者のなれの果て
先の展望などクソ喰らえと
鼻歌交じりに嘯くだけだ

愛を自由を心に捧げ
なおも希望は縁ならず

皮肉だな、皮肉
まるでカーボネイトのはらわただ
食えぬは食えぬ
世にいう
常夏の夢か

悪夢ならずとも
これからは佐にいう
俗諺の不毛不昧

あ~、これは笑うしかないな





自由詩 この自由という名の檻 Copyright 二宮和樹 2022-09-27 22:47:14
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