そう、私にはもう、あまり時間がないから、
伝えて欲しい

　　私は、乱れ、渇き、騒がしく
　どこへ行きつくのかしれない、嵐だった
だから　私の生は、私の次の生は、　
穏やかな静寂に満ちた、泉の中に置いて欲しい

私は、日々の暮らしに追われ、うつむき
　同じ場所をいつまでも回っていた
だから　私の生は
祈りに似て　迷いのない、試練の中へ導いて欲しい

私は、いつもあなたを傷つけ、悲しみの中へ追っていた　　
だから、　私の生は
いつもあなたの傍らで、小さく美しい背をだく
秋の日差しにして欲しい　

私は、切り離され、力なく浮遊する
　芽吹くことのない種だった
だから、私の生は　
迷い人への、メッセージにして欲しい