夜のしじまがそのときは
秋葉竹
夜のしじまがそのときは
そっと破られ青くなる
波がゆっくり帰るとき
風も優しく微笑んで
さよならさよならさよならと
別れを惜しみ消えてゆく
浜辺はすっかり真っ暗で
砂の鳴く音だけのこと
夜のしじまがそのときは
ふたりの声で破られる
月は満月、秋の花
だけを煌々照らしだし
夜のしじまがそのときは
そっと破られ青くなる
自由詩
夜のしじまがそのときは
Copyright
秋葉竹
2022-09-12 19:56:00