個体の歌
ひだかたけし
踊っている、躍っている
リズムが旋律が響きが
不思議な渦を巻きながら
迫って来る声、
沸き上がる直観が情動が
自由なイメージへと昇華されて
イメージは限りなく広がり
発声する、歌い語る、行為する
独りだよ、俺は
透き通った水を探し
澄み渡る空を探し
この世界にあなたに
内深く繋がる意志を抱いて
天空を貫く一本の矢
木霊する個体の声
闇に沈み光を求め
闘い続ける、歌い続ける
夜明けは夜闇に深く含まれ
踊っている、躍っている
リズムが旋律が響きが
不思議な渦を巻きながら
内底から熱を帯びて
内底から湧出して