いつか、涙ぽろぽろ
秋葉竹






犯して来た罪は積み重なるが、いつか崩れて


落っこちた三日月が恥ずかしそうに、俯いて


よみがえれない希、どれだけ生真面目に願っても


暮らしのなかで物語の、始まりの鐘は鳴らないし


サンクチュアリィ、鋭い黄色い果実が大好き


いつか、真夜中3時に涙ぽろぽろ


だから朝まで起きるんだ、心は掠れた叫びみたいな


いつか、涙は化石になって


だから、砂漠で風に吹かれる、道しるべとてなし


ひとひとりいない灰色の、心象風景ざわざわと


だれでもいい、私のカラダを温めてください


なんてイケナイヤラシイ夢をみて、跳び起きる


だれでもいい、私の心を引き裂いてください











自由詩 いつか、涙ぽろぽろ Copyright 秋葉竹 2022-08-27 07:25:45
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