ピーターラビットのうた
マークアーモンド


柔らかな機械
拘束されない想像力

サイバネティクスの夢は
四肢をもがれたバッタのように
プレイリストのなかに埋め込まれるのだろう

残酷な朝は天体を廻し
透明な朝をスルーしてゆく

1000の眼をもった巨人が世界の出口を塞ぐ
あるいは海洋の水栓をぬいて地球を日干しにしてしまう

アジアの神々がギリシャの神々と談合し
ジーザスクライストの所信表明にざわめいて

僕たちはすべてを見た
僕たちはあらかじめきめられた経路で

論理哲学論考を最後まで読めなかった
戦争と平和を読み切れなかったし

ドストエフスキーももてあました
僕たちはこのIQでいきてゆくのだろう

あたらしいアイデアのない小宇宙が僕だ
生産性で言えばだいぶ低下しているわけです

生きる罠とたがはいつも狡猾に
肉をえらんでいますがトラップに
捕まる僕たちはピーターラビットほど
賢明ではないのですね









自由詩 ピーターラビットのうた Copyright マークアーモンド 2022-08-20 05:04:05
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