塔野夏子



七月を纏って
汀を歩いてゆく
寄せては返す 透明な波

やがて小さなさびしい桟橋へ
たどりつくだろう
そこから灰色の舟で
向かうだろう
いちばんなつかしい日へ
記憶と予感との違いが
なくなる処へ





自由詩Copyright 塔野夏子 2022-07-23 11:51:03
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夏について