たましいの歌
ひだかたけし

奇妙な旋律が反復される
たましいの奥底に眠る宇宙を起こしてと
剥き出しの孤独な個が表層を滑走しながら
たましいの深淵を開いていく

寂寥の荒野に響く木霊
黄昏の斜光
橙色に燃え上がる人声

戦う必要はない
ただ光に眼を向けて
どうか、どうか
私たちは同じく独り

継続する日常に穴が開く
ポッカリ
相反する者同士が遭遇する
ビックリ

生まれたての子供に戻って
たましいの深淵を覗く
私たちの故郷、
私たちの孤独、
私たちの強度、


奇妙な旋律が反復される
たましいの奥底に眠る宇宙を起こしてと
剥き出しの孤独な個が表層を滑走しながら
たましいの深淵を開いていく

覚醒する意識が唸りを上げ力動して









自由詩 たましいの歌 Copyright ひだかたけし 2022-07-12 19:00:16縦
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