めめんともりをゆく
あらい

アバタエクボの氷塊[不透明]と剥がれかけた包帯、そして瘡蓋
っああハあ……ァッィ……うやっァ゛ン+特にこのネコのこと
引っかき傷を収められたばかりの黄土色の日焼け跡をくもりがらすは。
だらしなくのびたブランケットの英字新聞は
、『ゆめにっき ごちそうさまと夏みかん。』
575に踊り場の馬鹿者と内側から分け隔て汚物を感覚を渇いた(麦茶の)擦れる風鈴。
憤死した〈たたら〉という花と隕石といた稚魚の零しているらしく悪態。ゆらいでいた、
日の要る。
月に入る。
星を射る天使の 砂上妄想に、
裸の数式行ったり来たり、空模様には水掛け論をただそれを。水彩の塩分と論調の喉仏に
被せる特大の(タブレットとぶどう糖を渡す)
「シーツの晩餐は近代化すぎない。」
そうだろう。おくるみ。
握らされた秋のわくらばは。
とおいむかしの、夏のそればかり考えてしまっていた 見ず知らずの海の漂うの、で
道の途中思いあぐねてしまっては、
立ち停まっては。
まだ夏陰がおしゃべりしている
あした――潔癖症の世界旅行兼再発行通知性
乗り遅れた 聾唖者の遅い舵取り 汽車に翼ともあれば、バイブレーション、眩し


自由詩 めめんともりをゆく Copyright あらい 2022-07-06 17:12:50縦
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