石はうごかない
足立らどみ

石はうごかない


当たり前なんだろうけど、「文字四次元論」は、
(空海やプラトンと同じく人が介在する)
高浜虚子の客観写生とも違つた。

たどり着いた約束された場所には誰もいなかった。

文字は芸術ですら無かつた。

では、自問自答

なんで、書くのか。
書く動機は何なのか。

今は、たぶん、AIの先に居る
多分、まだ、生きているだろう
私との会話を
今のうちにしているのだろう。

我々、遺伝子サイドからみると、

文字は有機物ではない。
文字は不老不死である。
文字は孤独だし不毛だ。

彼ら文字サイドからしたら、
知ったことじゃないんだろう。

私は、文字そのものの、存在を
今のうちに、今のこの時期に、
認めたいだけなのかもしれない。


自由詩 石はうごかない Copyright 足立らどみ 2022-07-05 11:51:30
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