自我
ひだかたけし
哀しみの大地は驟雨に濡れ
ぽっかり空いた穴を癒して
いずれすべてが終わり
いずれすべてが始まり
刻まれる時に僕ら抗えないなら
ただ奥まり静かに見守っている
時が僕らを変えていくのを
時が僕らを追い越していくのを
哀しみの大地は驟雨に濡れ
ぽっかり空いた穴を癒して
やがて宇宙へ還っていく
自由詩
自我
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ひだかたけし
2022-06-07 18:34:52
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