砂漠のシャボン玉
秋葉竹


シャボン玉とばそ
 
くろい砂漠
ゆっくりと
歩いてきた
  
地平線の向こうには
賑やかな夜景が騒がしいだろうか
それとも
寝静まった夜が
寝そべっているのだろうか
   
ななつの星を
探して
星降る音が聴こえて
過去をふらふら
生きて
乾いた寂しさになれて

シャボン玉とばそ

シャボン玉とばそ

言葉を洗う涼しい風が
どこへゆくのかわからないから

あきらめて
追いかけて
追いつくと

人はいない

写真のなかで
みんな楽しげに笑っている


シャボン玉われた

シャボン玉われた

痛いけど届け届け

とばそまたとばそ














自由詩 砂漠のシャボン玉 Copyright 秋葉竹 2022-06-01 07:05:12
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