存在と縁台
草野春心



 みずからというものの
 庭先に 縁台をひっぱりだしてきて
 そんなふうな具合に 眠ることができた
 一匹の猫が日なたの埃のなかをこちらに向かってくる
 あなたを愛することができた よく晴れていて
 生きることができた わたしは 何もかもを途中でなげだして




自由詩 存在と縁台 Copyright 草野春心 2022-05-27 17:43:49
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春心恋歌