へたれのブルース
マークアーモンド

仕事に客観性が必要なように
恋にも客観性が必要なのです

ときに役者を壇上から駆逐して終末し
ぼくも転げ落ちてよくこころの怪我をしたものでしたが
いまも同じですがね

人は一生見習いなのだとおもうのです
丁稚が番頭に鍛えられ賢くなるように

師匠なき現代は自分の法則をAI に教えられて
スマホの画面で人生を設計して恋もサブスクなのですね

でもねだんだん自由になってゆく自分が好きです
僕は猫の付き人のままでへたれの人生を終えるでしょうが

だんだんと平坦になってゆくのが好きです
自然に死にたいのです。

すべての過去は今も生きているのです




自由詩 へたれのブルース Copyright マークアーモンド 2022-05-27 09:25:10
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