日曜日
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 日曜日


風の中の木が
やわらかい
小枝をゆらし
ぬれた瓦が不意に
ひかりを受けとめ軋む

なつかしい香りの中で
きみの瞳と
なみだが溶けあう

白くてつめたい
頬笑のために
静かに消える
こまかな泡が
集まる円を描き
色をます藍

指のすき間から
また訪れた夜
明日は
ピンボールもお休み
ぐっすりと
ねむる
神さまのため

星をかぞえる天使たち
渡り鳥と羽根をととのえ



自由詩 日曜日 Copyright soft_machine 2022-05-21 20:34:34
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