ロマン湖にあこがれて
アラガイs


容赦なく足もとは揺れ、真っ赤な炎を吹き出して大地が割れた
渇いた砂を巻き込み、刺々しい緑色群生がのみ込まれていく 底暗い活断層(裂け目の誕生だ)
荒ぶる原野うねる緑地帯
空を映し出す水面は、いつの日も瞳を潤してくれる

ちょうどその頃僕は便座に座り込み、途切れ途切れの力を加えながら次の講義のために予習をしていた
黒板のまえに立ち(浪漫溢れる湖)つまりロマン湖だ、などと言うと、すぐに隣の女生徒を指差してからかう学生がいたりするものだ
、どうやらきみたちはロマン湖をお〇んこと重ねて想像しているようだが、、、ここでわたしの場合弁舌がタイムラグに立ち塞がってしまう。つまり、火山噴火によって雨水を溜め込んだロマン湖でも、その女性器を造語するお〇んこでも言い方はどちらでもかまわないのだ。

一度怪しげな人物に縁を持ってしまうと、言葉も怪しく変化するようになる
縁もゆかりなく生きていきたい
 これには、まいったな
人間なかなか正直には言えないもので、正直に言葉を発した途端にお馬鹿なレッテルを貼られてしまう。
 (先生、それって駄洒落のことですか?)
積み重ねていくと造語なんてまともには受け止められないのだ。

長々と便座に座り込み、どうでもよいことを考え込んでいた
人によっては、お〇んこのことをセックスと受け止める人もいるだろう
かってだが、二枚に割れたホタテ貝の中でヴィーナスは生まれた
この臭い匂いを発するウンチだっていつかマロンの匂いに変わるでしょう
ロマン湖だろうとお〇んこだろうと
             それはきみたちの美意識次第ですよ。








自由詩 ロマン湖にあこがれて Copyright アラガイs 2022-05-16 23:51:07
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