けっきょくは《恋棄て》られなかったやつのうた
秋葉竹
街の灯が、ダイヤモンドの高潔を
つらぬきとおせばカッコ良いのに。
飛んで虫。ふところに入る、ちょっと待て、
虫は嫌い!てか怖いんだよォー!
遊びでね、大大阪(だいおおさか)のミナミのほう
さんかく公園あたりで死ぬふり。
野蛮だと、なじられた愛をもってして、
君の気ままについて行けない。
かくさずに、心をみせろといわれても
あたしの涙は、なかなか痛いぞ?
荒野より恋を乞う声、この恋に
この身を壊され、孤独の《恋棄て》
来ると聴く、だけで心は速く鳴る。
泣きたいくらい、隠せなく、好きッ!
忘れへん、めっちゃ好きなん、やったけど
せやけど告白(こく)れんかった、ともだち
あおはるの、恋に右往左往した、
『世界』のことさえ、可憐な飛沫さ。
倒れ込み。舗道に冷たいキスされて
このまま氷雨に溺れて死にたい。
逃げる猫。すり寄ってきて、くれる猫。
あたしの心をもてあそぶ猫。
終了の、ベルは聴こえ、ないふりで
あきらめ悪く、あがいてみる恋。
ちょっとだけ。いい?恋て打算なの?
ただ好きなだけッ!だけじゃ、損なの?
損てなに、得てなんだよ、なんなんよ?
恋の盲目、舐めると、危険よ?
自由詩
けっきょくは《恋棄て》られなかったやつのうた
Copyright
秋葉竹
2022-04-23 14:20:09