ひとつの光のように(光に愛された夢を抱いて)
秋葉竹




ぬくもり、棄てて、傷つき
消えゆく、生活に、怯える

唇、かみしめて、涙、こらえる、
過去、忘れようとする
無かったものにしたい、想い


愛が、その時、立ち止まってくれた。
僕の、うっすらと、汚れた、魂を
なんとか、なだめ、すかして
転がそうと、してくれた
そのうち、諦めて、しまう、
のだろうと、空を見上げて
ヘッタクソな口笛、吹いてたら、

愛が、いつのまでも、僕をみていてくれた。

なぜ、哀しげな、ひとつの光は、
だれとも、目も、合わせずに

その、行く先を
未踏未開の、異界の海へと
決めて、いるのだろう

やさしい、夜の、雨よ、降れ。

あおの、海に、降りしきれ。

夢の、傷の、ような、私の
愛に、憧れる、瞳孔を、
切って?

切り取って

この目、奪って。










自由詩 ひとつの光のように(光に愛された夢を抱いて) Copyright 秋葉竹 2022-04-13 20:50:49
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