まったくの、純情。
秋葉竹



青空に吸い込まれたいという希(のぞみ)さえ
ただの嘘さと言い放ちたい

僕はひとりで生きてるみたいに

そんなひとりが
いいと思ってた
すぐに汚れていた日々。


新しい道が怖くて
足が竦むけど
その道、
ゆくんだ。
行くのは遮二無二バカになり
ひとつの真実をじぶんに言いきかせて、だ。

ただそこにゆけば、
幸せの住む街を見わたすことができるから、
という

真実、を、だ。



守りたいのはひとりきりの月
彼女は遠くに輝いて
じっとこっちを向いている
守ってあげたい、守ってあげたい、
その強い気持ちだけは、忘れない
なにがあっても、忘れない

けっして、ね?
諦めてしまったら、彼女をみあげることも
できなくなりそうで………



美しい野に咲く白い花を
摘み切るような笑みを浮かべた
斜め上を向いてる彼女の

その笑みに
捕まった僕は。

恋の罠って知ってて
捕まっちゃったかな?
くらやみの道でもいいさとうそぶくよ。
未来がなくても、ね。

なんていうかなぁ、
初めてなんだこんな幸せ
まるで背伸びしている、

まったくの、純情。


罪を待ち
明らかにしたのはその罪の
果てを綺麗な彼女がゆくから











自由詩 まったくの、純情。 Copyright 秋葉竹 2022-04-08 21:35:45
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