予感
soft_machine

だれかのためにすることが
自分のためにならない
そんなかなしいことはない
自分のためにする
それがだれかのために
なってくれたらうれしくて
歩いてるだけでいつまでも新しくある

そんなまぼろしの町角
みつけた一輪、それがあなた
しゃがんでふれたら
きっと笑ってくれたよね
いいえ、わたしでなくても
あなたはいつものままでしょう
今でもそう、笑顔

どうか気づいてね
触れるゆびさきに
つつまれた予感
すべてを叶える
くるべき未来を
あたたかな交情でひきとり

今あるかがやきの意味をゆらさないで
つみ重なった花の隙間から
空白、断崖、真実の線
わたしもそこにつながりたいと希った
あなたを浮かべる水になり
空をつよく近づける予感



自由詩 予感 Copyright soft_machine 2022-04-05 15:37:31
notebook Home