メビウス
ミナト 螢

僕たちは
綺麗なものが
似合うように
努力をするけれど

その眩しさより
弱った光の中で
同じくらい
傷付けたら

指輪なんていらない
この身体ごと
転がって
語り始める

幼い声が
幸せとは遠すぎても
瞳の色を心に近付けて
僕たちは生まれる

淀みなく流れて
手を引く枝のように


自由詩 メビウス Copyright ミナト 螢 2022-04-01 19:34:56
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