ねぇ、君の、声を、聴かせて、よ?
秋葉竹



鼻の奥まで、ツーンとする
あの香り草を求めて風の中をさがそうか

ほかにも愛情表現はあるのに
撫でたひたいが暖かいとか、
それって
褒め言葉?


鳥がかわいそうにないている

桜の音符、風が強い、桜のくちづけ、風より早い
雨の中
自転車で走る。

奥山の
坂道でも
雨は流れて
泥と絡み合い
そのまま街の中まで
しっとりと
堕ちてゆく
愛は
あるよねぇ



ただ、目が覚めた、こころの痛みで。
ダメだと知った
春の陽気になりたい

ただ、なりたいだけ。
でも、なれないのか。



光もない
路地裏に
小さな白い花が咲いている
君のことを
想いだした


美味しい水を飲む
上半身裸で
口から溢れる水が胸まで
流れる
のを感じる

なにかしら
楽しいことをさがそうか
縛りつける嫌なこと
捨てようか


まっ正直に言って、いい?


ちょっと、うらやましいな、
って
君の声が聴きたい
って



















自由詩 ねぇ、君の、声を、聴かせて、よ? Copyright 秋葉竹 2022-03-10 23:01:44
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