恋するさざ波、約束の街
秋葉竹
恋すると
どの子も光る咲きかけの
ブーゲンビリアをそっと心に
罪の目を
消せない恋の季節です
明るく嬉しいだけでない闇
一番に
幸せ色を感じたの
君への想い、駆ける草原
悲しみの
果てに真白の花も咲く
初恋なんて砂のお城さ
なにもなく
笑えるしあわせなんですか
君を想うと、深海魚になる
シャボン玉
はしゃいだ微熱、消え果てて
午後から鈴の音、聴こえる風吹く
風の色、
さざ波の色、君の髪、
海辺に降る星、綺麗、好き、だよ?
ねぇ僕は
夢の嘘さえかすむほど
キラキラ輝く宝石になる
黄昏が
すーっと闇夜に代わるとき
街を横切る愛のカーテン
痛むのは
赤い月から悲しみが
枯れることなく降り注ぐから
その街の
その後は想像さえしない
ふたりの骸をみた気がするから
自由詩
恋するさざ波、約束の街
Copyright
秋葉竹
2022-03-05 07:53:11