宝石のように眠たい
水宮うみ


眠たくて曖昧になるその日々に黒子のように星が散らばる。



電気信号が信仰した天使 電信柱たちに遺伝子。



根も葉もない花を咲かせて尾鰭付き一人歩きするみんなの肴。



言葉に制圧されている風景を解放するような言葉があった。



想像で造花が増加する現象 幻像のなか減少していく。



この間耳にしたその日に聞いた問い口にして閃いた人。



百億の記憶の遠く、その奥に送り物だけ置いておいとく。



人よりも泥濘のほうが綺麗だと時々思うことがあります。



手には要らないものがあり、
手にはいらないものがあり、交換をする。



内心で何度もなんでもないと言い泣いてたことも気づかないでいる。



瞬間を永遠にして立体を平面にする 写真は微分。



手に入らないものを目に映してる目には見えないものを手にして。



ここに好きだった涙のあることが、重力のある夢をみたこと。



短歌 宝石のように眠たい Copyright 水宮うみ 2022-02-03 20:34:46
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