雪の街道
ひだかたけし
なにより寒いおひよりで
しんしんと雪降る街道を
ひとり揺れて参ります
なんのためにか日々彩り
なんのためにか日々頑張り
なんのためにか日々生きる
がんぜない幼子のように
途方に暮れて大空見やり
宇宙の心根に身を震わせ
無限の世界の広がりに遊ぶ
(たましいは果てで手を振って
リッパな帰還を心待ちにして)
反復される訪れに
飽きることなく身を委ね
日々ささやかな驚きに
まなこを凝らし進みゆく
*
なにより寒いおひよりで
しんしんと雪降る街道を
ひとり揺れて参ります
ひとり揺れて参ります
自由詩
雪の街道
Copyright
ひだかたけし
2022-01-29 13:23:24縦