流星の音
秋葉竹
流星の薄い音(ね)を聴く冬の尾根
鴨川に弥生の小枝を置く別れ
白桃と葡萄の香る村を出る
神さまになりたい雲を描くために
無人駅キセルさせない野の仏
朝早にAMラジオの声に恋
鹿を見た子どもが信じた温い明日
永遠に死ねる自由を守りたく
押し込める牢に気づいた病んだ春
永遠に生きる奇跡を詩に託す
自由詩
流星の音
Copyright
秋葉竹
2022-01-29 10:04:07