ときの流れるゆめのなか
秋葉竹



ときは変わり
むかしを無かったことにしてくれたら
たいせつなものを
忘れてしまっても
かまわないだろうか?

そんな夢をみた

そこではこの手に
なにも持っていなかった

あかるい未来も
棄てたい過去も
なにもかも
無かったことになるゆめなか

じぶんとじぶんとが理解しあえず
届かない声でなにかを言い合っている
そんなゆめなか

ときは変わり
むかしを無かったことにしてくれたとしても
たいせつな気持ちを
棄てることはできないみたい
この胸のなかで暖めてきた
色とりどりのあたたかいこの想いだけは


あるべきときのなかを
歩むことのなかに
それが忘れたいときのなかだとしても
それが棄てさりたいときのなかだとしても
あるべきときのなかを
歩むことのなかに
たまらない幸せなんかが
あるのかもしれないだろう?

ゆめなか
起き上がりながら
そう感じたんだ

だから流れ続けるときのなか
ときの流れにこの身をゆだね
生きていくんだと

ゆめなか
立ち上がりながら
そう誓ったんだ











自由詩 ときの流れるゆめのなか Copyright 秋葉竹 2022-01-18 07:17:34
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