鬼の愛
秋葉竹


お笑いテレビを
みていた正月
ひとりくすくす
笑ってた

冷たい風が
刺さって困る
月よそろそろ
許してよ

黒点なんて
持たない純情
偽悪ぶるのは
やめてよね

好きな歌でも
イヤな歌でも
沈んでしまえば
溺れそう

だれか助けて
ほしいだなんて
頼る生き方
してきてない

夏に遊んだ
日焼けの跡が
壊れた恋を
憶えてる

寒い部屋でも
熱く溶け合い
君の涙を
唇に

ふたりで生きた
部屋の掃除を
絶対泣かずに
やり遂げた

心の花は
枯れないまこと
嘘というなら
鬼になる










自由詩 鬼の愛 Copyright 秋葉竹 2022-01-11 20:33:27
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