幸せを願って遠くの山をみる
秋葉竹




言葉がでない心の花を知ってほしい


朝食の味のないレタス半分くらい

少し焦がしたバケット、ブラックコーヒーで

いつもと同じ笑顔でおはようと言えたか?


とても涼しい緑の風の匂い、葉が舞う中

幸せを願って遠くの山をみる、Vサインで


抱いたのか、抱かれたのか、夢の痛みか


顔を洗って笑顔の練習、ハハちょっとウケる


街の人はけっこう急いでいて、朝日に気づかない

心の隙間にある、みんな気づかない花の影

だれもいない夜は明けたのに、孤り

街の絵が色とりどり、中空に、足下に、舞う



ひとりぼっちがよぎって危ない、だれか?



言葉が出ても、孤り、心の花はだれにもみえない


道では倒れない、夜、あの部屋のあのベッドまで










自由詩 幸せを願って遠くの山をみる Copyright 秋葉竹 2022-01-10 20:03:38
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