巨像
末下りょう



白い影が毛皮の悲鳴* を羽織り さまようのは雨の樹海



触れられないものに触れて 指紋の消え去った手に

嵌まる
指環のように

仮説の極限で燃え尽きる



巨像




自由詩 巨像 Copyright 末下りょう 2022-01-09 09:45:20
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