うさぎ
草野春心



  おちている光を
  うさぎだと思った

  そうきみに言った
  商店街の 黴だらけの夜
  ぼくたちはネズミだった

  もうぼくをすきじゃないと
  うちあける瞳を ぬらす光も

  たくさんのうさぎだった
  ぴょんぴょんと跳ねて
  人生の 影に紛れて




自由詩 うさぎ Copyright 草野春心 2022-01-02 21:44:48縦
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春心恋歌