愛が無きゃ、ダメだろ?
秋葉竹



あたしの頭が狂ってしまったとき
それを愛と思っていた

「この愛こそが、あたしのすべて」

そんな真実の声をもらして
そんな恥ずかしい心を吐露して

「愛は、あたしを、愛してくれる?」

暗闇のなかで尋ねた問い
狂ったみたいな、激しい至誠。
さぁ、ふたり、愛を始めましょう
って。

そのふたりの影を、
甘い茶色の団栗の実でブチ抜いて

やったーって、笑える
朝焼けの街

沈まない月はその儚さを
冷たい花弁のようにほろほろほろと
落とす
罪をながす夜を過ごしたから

だから、

あたしの愛が消えてしまった夜
あたしはこの命をかけ、愛を愛するだろう。

って、それは、

いただいた暖かさを
信じている愛のファンタジー、さ。

好きなのって
言ってたけど、嫌われた、
悲しい泥沼の果ての、愛、さ。

「彼女こそ、わたしの全てなのに」
いなくなったら、ダメじゃない?

だから、夜は寒い
だから、夜は長い

あたしなんか、もう。
生きていなくていい日々を生きる、
わたしこそこの世から消えて無くなりたい。

愛よ、愛よ、愛よ、愛よ、
ねぇ?
復活を、
はじめましょう、よ?










自由詩 愛が無きゃ、ダメだろ? Copyright 秋葉竹 2021-12-04 10:00:18
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