国を憂う
ジム・プリマス

さっきから雨が降っている
冬の雨、なぜか落ち着く
今日は
氷入りのコーラに
紙巻タバコがある
セラミックヒータがあって
部屋の中は暖かい
一時の快感に酔う
コロナ禍の為の世界的な
生産手段と物流の停滞により
食料不足の危機が迫り
国による過度の搾取で
多くの国民の手元に金が無いために
個人消費は落ち込み
安い値段で良い物を作って売っても
それが全然、売れないという
デフレによる構造的な経済破綻の
危機が迫っているのに
人間は弱いものだ
目の前のことだけしか
見ようともしない
このままだと日本は大ゴケする
その日は間近に迫っている
冬の日、煤けた部屋で、一人、
国を憂う



自由詩 国を憂う Copyright ジム・プリマス 2021-11-22 13:01:57
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