嘘ばかり
秋葉竹


背中を向けて
欺いてくれ
カラス鳴く早朝(あさ)
消えてくれ

さんどやしどの
嘘くらいなら
不思議な顔して
見ないフリ

君の悲しい
笑顔を見せて
くれた夜から
罪を知る

不思議な顔で
上目遣いで
僕を奴隷に
するつもり?

夜あんなにも
愛した月の
素顔を見せて
欲しい朝

いま嘘をつく
震える声が
大嫌いだと
泣きながら

夜震えてる
こころとからだ
寂しい殺意が
沁みている

朝目が覚める
こころとからだ
愛しい殺意が
消えている

背中の傷を
なぞった夜の
愛しい舌よ
消えてくれ






自由詩 嘘ばかり Copyright 秋葉竹 2021-11-18 04:09:41
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