分裂の位相ロン//自由への意志、霊的衝迫
ひだかたけし

アオム、アーメン。
悪が栄える。
崩れゆく自我の証しを、人がとがめる我らの罪を、日々の糧の中に見よ。 

天の意志のはたらく余地はどこにもない。
人間はあなた方の名前を忘れ、あなた方の国を離れてしまった。
天の父たちよ。*



人間は自由であることができるし、自由であらねばならない。
しかし、もし神が存在したら、人間は奴隷でしかありえない。
したがって仮にもし神が存在するとすれば、その神のとるべき態度はただ一つしかない。
それは、自分で自分を抹殺することである。

なぜならば、人間のあらゆる誇り、存在することの意味、それはもっぱら人間が自由であるということ以外にありえないから。**





*R.シュタイナー『認識の祈り』
**バクーニン『神と国家』


散文(批評随筆小説等) 分裂の位相ロン//自由への意志、霊的衝迫 Copyright ひだかたけし 2021-11-17 18:35:14縦
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