1。Cのうた
梅昆布茶

たった1。Cの寒暖差で
きみと僕のこころの隙間が
埋まらない

君と僕は似ていても
1。Cの差をゆずらない

修辞学を駆使しても水溶性の会話は
多様性の海に拡散してゆく

ノルウェーの森は僕らのよりどころかもしれない
無駄な個室ばかり増やしてゆくこの世界のなかで

相乗りしなければ滅びてしまうわけではないが
僕らの社会性はとりとめもなく減らされてゆく

YouTubeでカーディガンズと
大好きな工場労働者の貧困映像を視聴して

僕は豊かで貧しいすべてを愛していたい
醜いものには必ず権威の匂いがするものだと

花の蜜はさびしい労働者が介在して
豊かな食卓に到着するのだと思ってほしい

1。Cの孤独は人によって生まれ
人によって解消されるものであると
デカルトは言ってはいないであろうが

多様性のベクトルが
逆の方向に向かないように

これからもサブカリストで生きるのでしょう





















自由詩 1。Cのうた Copyright 梅昆布茶 2021-11-17 08:18:19
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