エチュード2
梅昆布茶



ときどき本の下から食べ物が出てくるのが怖いのだが
それでも生きて行けることがもっとこわいのかもしれない

知らぬ間に親がいて勝手に子と呼ばれて地球人になりました

先週までのシフト表がゴミ箱に捨てられて
また新たなシフトでぼくは働いてゆく

太陽は燃え尽きるまで輝いてゆくのだろう
燃え尽き症候群とか言われないようになっても
順番に消えてゆく世代だけれどもね

幸福論を読みたいのです幸福になるまで
ヒルティとアランとラッセル

ぼくにわかるのはこれくらいで
内容はこれから咀嚼してみようと

猫ときみと僕がいきてゆく為のミニマムは
古い本に託された知恵のなかにあるのかもしれない

優しいとか強さとかの背反する理解と
現実に対処する能力がとてもアンバランスなので

解体して組み替えた住み慣れた街並み
智恵子抄はぼくの副読本なのですね

















自由詩 エチュード2 Copyright 梅昆布茶 2021-11-10 20:40:09
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