回帰
ひだかたけし

無音、
移動していくモノの影
独り在る茫漠の床で
眠りの底から掻き分け掻き分け
異界の異様な感触を
意識の触手、体に刻む

無音、
夜陰にひっそり回帰し
剥き出しのたましいを
宇宙に還してやすらって













自由詩 回帰 Copyright ひだかたけし 2021-10-21 19:13:21縦
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